ヤクルト村中恭兵投手(22)が運命的な出会いを果たした。23日の神宮外苑での練習中、1人のユニホーム姿の男性から声を掛けられた。「恭兵くん!

 頑張ってな!」。なんと、俳優の柴田恭兵(59)だ。都内の草野球チームに所属しており、隣のグラウンドで試合を終えたところだった。同じ「恭兵」の村中を知っており、声を掛けてきてくれた。

 村中は両親が柴田のファンで恭兵と名づけられた。幼いころはテレビドラマ「あぶない刑事」に夢中だった。今季先発の一員として8勝を挙げ、24日の横浜戦(神宮)で先発が濃厚な若手左腕に、柴田は「調子が悪くなったら(登録名を)恭兵にすればいい。野球を見る楽しみが増えました」。格好よすぎるエールに、村中は「恭兵の名前が売れるように頑張ります」と意気込んだ。本家に負けない熱い投球を見せる。

 [2010年8月24日9時21分

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