ロッテがCSファーストステージ突破の勢いのまま王者ソフトバンクに挑む。10日に2位西武を2連勝で撃破。14日からファイナルステージが福岡ヤフードームで始まるが、西武との2連戦で4打数4安打4打点と活躍した里崎智也捕手(34)の起用が鍵を握る。空路で福岡入りした西村徳文監督(50)は、里崎について「(先発の)可能性はあります。途中から出場してあれだけ活躍したわけですから」と、8月4日の楽天戦以来となる先発復帰を示唆した。

 西武戦で2戦とも土壇場の9回に同点打を放った勝負強さは、相手にとっても驚異だ。プレーオフ、CSでパ・リーグ最多6本塁打で打率は3割4分。ポストシーズン男の復活で、マリンガン打線にさらに厚みが増した。05年のプレーオフ第2ステージ最終戦(福岡ヤフードーム)では馬原から決勝打を放つなど、心強いデータもある。

 14日までの2日間は福岡ヤフードームで全体練習が行われるが、その間に完治していない背筋痛の回復も見込める。西村監督は「(背中の)今日の状態も悪くないようだし、大丈夫でしょう。痛いそぶりも見せていないし、チームのためにやってくれると思います」と、大黒柱の勢いで一気に王者を蹴散らすつもりだ。【斎藤庸裕】

 [2010年10月12日8時30分

 紙面から]ソーシャルブックマーク