広島大野豊ヘッド兼投手コーチが11日、不振に終わった投手陣再建に、秋季キャンプで“絶叫トレ”を導入するプランを明かした。

 チーム防御率4・80で横浜に次いで12球団ワースト2位に終わった投手陣を分析。「こちらができると思っていたことができなかった。原点に返らないとね。気が足りないというか、おとなしすぎる。まず、声出しをさせようかと考えているんだ」と話した。

 レベルアップには、腹の底から声を出すことから始める。マツダスタジアムでは近隣住民に迷惑がかかる恐れがあるものの、キャンプ地の日南・天福球場の外野後方は山であり、問題はない。「山の上からでもやらせようかな」とニヤリ。結果を残せず自信なさげに見える中堅、若手投手に声を出させることで、精神面の強化につなげたい意向だ。

 技術面でも下半身強化を徹底させる。縮こまって手先だけの投球になり、持ち球をしっかりと投げきれない投手が目立ったことから、投げきるための土台作りを重点的に行うつもりだ。この秋は、日南の空に広島投手陣の雄たけびが響き渡る。

 [2010年10月12日11時8分

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