オリックスのドラフト1位駿太外野手(17=前橋商)が、メジャー124勝右腕打ちで虎狩りに景気づけだ。第2次高知キャンプの25日、紅白戦で朴賛浩投手(37=パイレーツ)から先制適時打。3回2死一、三塁。「そこに来ると思った」と追い込まれてからの外角チェンジアップを拾い、俊足を飛ばし遊撃内野安打にした。「手を出さなかったらボールですよね。でも手が出た」。冷静に読み切った一打にも日々成長する高校生は反省を忘れない。

 5回にも伊原から左中間へ適時二塁打し、3打数2安打2打点。この勢いを26日のオープン戦開幕の阪神戦(安芸)に持ち込む。2番右翼での先発が有力。「投手の顔を見ず、球だけを見ます。すごい投手、あの投手だと思ってしまうので」。舞い上がる自分を抑え、試合前夜から打席でのイメージをつくった。

 この日はカラバイヨが左手首痛で早退、負傷の柴田に代わり森山が三塁に入り、右翼争いは駿太に風が吹く。岡田監督は「ライトのポジション、まだ生き残っとる。チャンスはチャンスよ」ときっぱり。「阪神戦はお客さんが多そうで楽しみ」。無邪気な17歳に開幕1軍の夢がふくらんでくる。

 [2011年2月26日11時6分

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