<オープン戦:中日3-8楽天>◇26日◇北谷

 中日中田亮二内野手(23)が、今季初のオープン戦で2年目の進化を見せた。26日の楽天戦(北谷)5回の一塁守備から途中出場。その裏2死満塁の初打席で、右前2点適時打を放った。難しい内角の直球をさばいて大歓声を浴びた。

 「積極的に振っていくことだけを考えていました。自分は結果が求められる立場なので結果が出て良かった」

 1年目の昨季は118キロの巨漢ルーキーとしてキャンプから注目を集めた。「ブーちゃん」の愛称もファンに定着。だが、開幕1軍を逃し、レギュラーシーズンも9試合の出場に終わった。今季への思いは強い。

 キャンプで収穫も得た。今年も2軍・読谷で過ごしたがお手本がいた。横浜から移籍のベテラン佐伯だ。キャンプ中盤まで2軍で練習しており、その打撃に大きな刺激を受けたという。

 「どんなボールが来てもバットの芯に当てるのがうまい。練習中はずっと見ていました」

 ただ、お手本にしていた佐伯も1軍にいればライバルだ。「左の代打」として期待される中田亮にとって、20歳近くも年の離れた先輩は越えなければいけない壁でもある。

 「とにかく開幕までに結果を残したい。もちろん開幕1軍が目標。代打として期待されているのでとにかく結果を残したい」

 もうマスコットキャラクターじゃない。1軍生き残りへ猛アピールする。【桝井聡】

 [2011年2月27日11時47分

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