楽天が星野仙一監督(65)に来季続投を要請する方針であることが18日、分かった。島田亨社長兼オーナー(47)が、球団創設8年目で初めてAクラスで前半戦を終えた星野監督の指揮を高く評価。毎年1年契約を延長し就任2年目の星野監督に、来季もチームを任せたい考えを明かした。

 島田オーナーは「ひと言で言えば、素晴らしい」と賛辞を贈った。特に、星野監督が「育成」と「強化」を両立させている点を評価した。4月末から約1カ月、エース田中が腰痛で離脱したが、その間に辛島、釜田ら若手を積極的に起用。両投手とも頭角を現してきた。野手では銀次、枡田がクリーンアップを任されるまで成長した。島田オーナーは「マー君が出られない時期もありましたが、チームを育てるという方針の下、結果も出されている」と満足そうだった。

 来季の契約については「まだ(監督と)話はしていません」としたが、「この時期に特段の話が出ていないということは、引き続きということでしょう」と続投方針を明かした。島田オーナーは近く退任する予定で、後任は初代オーナーでもある三木谷浩史球団会長(47)の再任が有力視されている。

 島田オーナーは、三木谷会長との意思確認はまだとしながらも「暗黙の了解です」と、考えが一致していることを強調した。