<ソフトバンク1-9楽天>◇3月31日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンク武田翔太投手(19)が5回もたず5失点でKOされた。2回に3連打から先制されるなど7安打4四球と乱れ「まずは低めですね。頭じゃ分かっているんですが」と渋い表情だった。直球も変化球も高めに浮き、得意のスライダーも抜けた。

 秋山監督は「相手も研究して、この世界でやっている」と話す。楽天は低めを見極め、高めを攻略。まんまと相手の術中にはまった。

 もっとも、武田自身は「体の開き、最後の踏ん張り。あとは微調整」と修正しようとしているポイントは理解している。オープン戦でもフォームを崩していたが、高山投手コーチは「その悪いころとは違う。ボール自体はよかった」と話した。次は中6日で札幌(7日・日本ハム戦)かと問われると「そう。次ですね」と修正に期待した。

 札幌ドームは昨年7月に初勝利を挙げた場所。武田は「初心に戻るにはちょうどいいですね」と気持ちを切り替えた。高卒新人で8勝の右腕は、2年目のジンクスを打破できるか。試練のスタートとなった。【石橋隆雄】