巨人高橋由伸外野手(38)が28日、分身を見ることで自分を磨く考えを示した。1月11日から沖縄・那覇で始める自主トレに2年目の辻東倫内野手(19)を連れていくが、辻の打撃をじっくり見ることで「自分も吸収できることがあると思っている」と、さらなる成長へのきっかけにする構えをみせた。

 高橋に憧れていたという辻の打撃フォームは、高橋と似ている部分が多い。高いグリップの位置から始動する構えに、足を上げるフォーム。巨人には高橋、阿部に続く生え抜きの左の強打者がなかなか現れない。辻はその候補。高橋は「まだ若いから、打ちたいように打てばいい。オレからは何も言わない。聞かれれば、話はするけどね」と、厳しく育てるつもりだ。後継者の成長に手は貸すが、その前に大きな壁として立ちはだかりもする。チーム最年長となる男は、まだまだ朽ち果てない。