東京6大学連盟の法大で、部員の嘆願書がきっかけとなる前代未聞の監督交代劇が起きた。5日、金光興二監督(57)が辞任し、助監督を務めていた元日本通運監督の神長英一氏(52)が監督代行として指揮を執ることが決定した。

 13日に春季リーグ戦開幕を控える中での急展開。3月末に部内でアンケートを取り、約90%が監督交代を求めたことを受けて、3日に嘆願書を宮脇典彦部長に提出。金光監督が辞意を固め、学校側が了承した。

 この日は、同校グラウンドで行われた東経大とのオープン戦で神長監督代行が初めて指揮を執り、4-4で引き分けた。監督交代の説明は神長監督代行が朝、選手たちに行ったといい「まずは(13日の)東大戦に向けて、できる限りのことをしていきたい」と言った。当面は監督代行だが、法大側は「代行は不自然なので、できるだけ早く正規の監督という形にしたい」と、しかるべき手順を踏んでいく考えを示した。

 金光前監督は野球部寮で荷物整理を行い、試合終了を待たずに寮を去った。嘆願書問題について、神長監督代行は「すべてをきちっ、きちっとやる。それで角が立ってしまったきらいはあった。選手たちは集中したい野球の部分以外に、ストレスがあったのかも、という気はしました」と言った。

 ◆神長英一(かみなが・ひでいち)1960年(昭35)6月24日、群馬県生まれ。作新学院高-法大-日本通運。法大4年春に10連勝で完全優勝し、遊撃手としてベストナインを獲得。01年から日本通運監督を務め、10年連続都市対抗出場。日本ハム武田久、西武牧田らをプロに輩出した。11年1月に法大助監督就任。