「ポスト石井琢朗」獲得へ、横浜が30日のドラフトで横浜商大・山崎憲晴内野手(4年=埼玉栄)をリストアップした。山崎は石井と同じ遊撃手で、2年時から大学日本代表入り。今夏も早大・斎藤らとともに、世界大学野球選手権銀メダルに貢献した。広い守備範囲と強肩が武器で、広角に打ち分ける打撃も魅力。今年から主将としてチームを引っ張り、今秋は15季ぶりの優勝に導いた。

 横浜は地元大学の好素材を、担当の河原スカウトが密着マークし続けた。大矢監督は投手力の整備とともに、石井が抜ける遊撃手を補強ポイントに挙げる。球団関係者は「守備力が高いし、遊撃手ではうちに少ない右打者。右方向に伸びる打球もいい。キャプテンシーがあって、将来チームの中心になる可能性がある」と高評価した。上位は投手中心の指名方針のため、順位は流動的だが、3巡目前後での獲得を目指している。