今秋ドラフト上位候補の最速148キロ右腕、帝京・伊藤拓郎投手(2年)が志願の「投げ初め」だ。5日、東京・板橋区の同校グラウンドでの初練習終了後、前田三夫監督(61)にブルペン入りを直訴。捕手を立たせて約30球投げ込んだ。あいさつに訪れたロッテ新里スカウトが「潜在能力は、ずばぬけた逸材」と評価するが、連投が課題。「投げながらフォームをつくる」と自覚しての投球志願だった。練習前に参拝した神社で引いたおみくじは大吉で「待ち人来る、と書いていました。甲子園で投げたい」。一昨年夏、昨春と踏んだマウンドに戻り、プロ入りが最大目標。2つの夢をかなえる1年にする。