侍ジャパン村上宗隆内野手(23=ヤクルト)は4打数1安打だった6日の阪神との強化試合(京セラドーム大阪)の試合後に「必ず、調子は上がるんで」と、力強く言い切った。

実戦5試合で16打数2安打、打率1割2分5厘。結果としては出ていない。ただ、令和初の3冠王にしか分からない、手応えもしっかり積み重ねている。「本当に一昨日(4日中日戦)より、いい感覚で臨めていますし、本当にもう1つのところまで来ているかなっていう感じです」。

6日の第1打席は高く打ち上げた二飛。ベンチで見ていた大谷翔平投手(28=エンゼルス)もインパクトの瞬間は両手を挙げて喜びそうになるほど、紙一重の打撃だった。

村上 そこの勝負なんで、野球っていうのは。本当に1ミリで変わりますし、角度で変わりますし。本当に、あとちょっとのところというか…そこをつかむのが、すごく難しいんですけど、なんとかこう…必ず、調子は上がるんで。しっかり、いろんなことを考えながらやっていければ。

栗山英樹監督(61)は一貫して村上を4番で起用し続けている。大谷、吉田正尚外野手(29=レッドソックス)、ラーズ・ヌートバー外野手(25=カージナルス)のメジャー組が出場した6日も、3番大谷と5番吉田に囲まれ、当たり前のように4番だった。

村上 すごい刺激になっています。このチームの4番として、もっともっと結果を残すことを意識してやりたい。チームとして、すごい点が取れる打線なんで、僕が、もっともっと状態を上げて打てるようになれば、もっと大谷さんも楽に打てると思う。いやもうね…なんて言うんでしょう…やるしかないので。4番に座ってますけど、本当に打線として機能するべきところの打順にいる。その打順で、機能できるようにやっていければなっていう思いだけです。

忘れてはいけない。侍の4番は、みんなの期待に応えてきた“村神様”だ。プレッシャーに押しつぶされない、強メンタルの日本の主砲は必ず、調子を上げてWBCの開幕を迎えてくれる。