<WBC:日本13-4韓国>◇1次ラウンドB組◇10日◇東京ドーム

侍ジャパン中野拓夢内野手(26=阪神)はあの日と同じように背番号7を背負っている。幼少期から大の阪神ファンだ。人生で最初に買ってもらったユニホームが、阪神今岡の背番号7のタテジマだった。

小学校に通学する時も、遊ぶ時にも着ていった。今は、山形・天童市の実家に大切に残してある。子ども用サイズのユニホームを見て、母の節子さんは「こんなに小さかったんだね」と当時を懐かしむ。

「1桁の中でつけたことがない数字を」。そんな思いで阪神の「51」とは違う番号にした。本人も気づかないうちに、大好きで憧れだった選手の背番号を選んでいた。野球が好きで、阪神が大好きだった男の本能がそうさせたのかもしれない。

2月の宮崎強化合宿では「似合ってますか? 違和感しかないですよ(笑い)」と、背中を見て照れ笑いしていた26歳。人生の原点ともいえる背番号7は、もうすっかりなじんでいる。【阪神担当=中野椋】

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