日本と並び優勝の最有力候補に挙げられていたスター軍団のドミニカ共和国が11日(日本時間12日)、初戦でベネズエラに敗れる波乱があった。初回、昨季ア・リーグ新人王の1番ロドリゲス(マリナーズ)が左前打で出塁し、前日に合流したばかりのJ・ソト(パドレス)が左中間へ適時二塁打。わずか7球で先制した。

しかし、昨季14勝でナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた先発アルカンタラ(マーリンズ)が踏ん張れなかった。2回に昨季33本塁打のサンタンダー(オリオールズ)に同点ソロを浴び、4回2死満塁からペラルタ(ドジャース)に右前2点適時打を許して64球で降板。そのまま逃げ切りを許した。リナレス監督は「ピンチを断ち切るまで、あと2球だけだった」とエース右腕をかばった。

ドミニカ共和国は13年の第3回大会で優勝も、前回大会では2次ラウンドで敗退した。王座奪回へ今大会はスターをそろえたが、大会直前に主砲ゲレロ(ブルージェイズ)が辞退していた。リナレス監督は「起きたことはしょうがない。次の試合に目を向ける」と切り替えを強調した。