イタリアが全5チームが2勝2敗で並ぶ大混戦を勝ち抜き、2大会ぶりの1次ラウンド突破を決めた。A組最終戦で2大会連続ベスト4のオランダに逆転勝利。失点率の差で2位突破を決めた。

イタリアは3回に先制を許したが、4回にビッグイニング。1死満塁からの暴投で2-1と勝ち越すと、3本の適時打も飛び出し6-1とリードを広げた。

投手陣はメジャー通算50勝のマット・ハーベイ(33=元オリオールズ)が先発し、4回を2安打1失点。5回以降は救援陣が1イニングごとの役目をいずれも無失点で抑え、大会2勝目を挙げた。

A組はこの1試合を残し、4チームに準々決勝進出の可能性を残す大混戦になっていた。前日時点で暫定首位の台湾がキューバに完敗し、失点率(失点÷守備イニング)により最初に脱落。一方、キューバは開幕連敗から2連勝と巻き返し、失点率トップで1位に浮上した。一方、オランダが開幕2連勝からまさかの連敗で、3大会ぶりの1次ラウンド敗退となった。A組の失点率は、1次ラウンド全日程を終えて以下の通り。

(1)キューバ 0.42(36回15失点)

(2)イタリア 0.47(36回17失点)

(3)オランダ 0.56(34回19失点)

(4)パナマ 0.6(35回21失点)

(5)台湾 0.89(35回31失点)

イタリアは16日の準々決勝(東京ドーム、午後7時開始)で、B組1位の日本と対戦する。WBCでは初顔合わせとなる。

キューバは1位進出となり、全5大会連続での8強入り。15日の準々決勝(同)では、B組2位と対戦する。

◆日本のイタリア戦 主要大会では五輪で4度対戦し4戦全勝。3試合でコールド勝ちしている。10年に台湾で行われたインターコンチネンタル杯は中村悠平(ヤクルト)大田泰示(巨人)らプロチームで参加したが、2安打に抑えられ0-3で完封負けした。

【WBC】A組突破はイタリア!打線爆発でオランダを逆転/スコア詳細