侍ジャパン栗山英樹監督(61)が23日、テレビ朝日系「報道ステーション」に生出演し、大谷が決勝の9回に登板した舞台裏を明かした。「特に翔平はそうですけど、こうしようよと言うと、あまのじゃく系なので。決勝(の登板の要請)は一切言わなかったです」と、あえて打診はせずに大谷側からの提案を待った。

すると決勝戦3日前の練習日、「体の戻りさえよければ最後いけるかもしれないです」と決勝登板の志願とも取れる言葉を伝えられた。「それは監督準備しておいてくださいよ、という感じもある。監督が使いたいなら1イニングくらいはいけると。僕は待ってたので、それを。たぶん僕が投げて欲しいというのは彼も分かっていたと思いますけど、暗黙の空気感で」と、日本ハム時代からのあうんの呼吸で、漫画のような物語にたどり着いた。

9回をきっちり締めて世界一に導いた教え子を「ああいう試合がやりたかったと思うし、あの試合でメジャー一流が並ぶあそこは本当にプレッシャーかかったと思う。チーム全体がこの人が投げて打たれたらしょうがないという人が行くべきと。そこが良かったし、抑えきるところが、あんまりほめたくないけど素晴らしかったなと」と手放しで称賛した。