王者大竹秀典(36=金子)が2度目の防衛に成功した。16歳下の同級1位丸田陽七太(森岡)を迎え撃ち、序盤から接近に持ち込んで、3-0の判定で完勝した。

 丸田は6歳でボクシングを始め、アマ経験豊富で高校時代にプロデビューした。6戦目の王座挑戦だったが、大竹は14年に英国で世界挑戦の経験を持つ。36戦目のベテランで、そのキャリアの違いを見せた。身長差もあったが懐に入って接近戦で圧倒した。採点は4~6ポイントの差がついた。「評価の高い選手だったが、ボクの距離でやれた。接近戦の対処でキャリアの差があった」と話した。テレビのゲスト解説をIBF同級王座岩佐が務めた。金子会長は「日本にいるんだからやりたい」と話し、大竹も「まだ先を見ています」と世界再挑戦実現を期待した。

 同フライ級タイトル戦は王者中山佳裕(29=ワタナベ)が初防衛に成功した。同級9位ジョーバード・アルバレス(27=フィリピン)に再三右をもらって劣勢だったが、終盤に反撃で追いつき、三者三様の引き分けに持ち込んだ。