元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(47)の次男でプロボクサーの辰吉寿以輝(21=大阪帝拳)が12月24日、大阪・門真市の東和薬品RACTABドーム・サブアリーナで1年2カ月ぶりのデビュー7戦目を行うと27日、大阪市内の同ジムで発表した。スーパーバンタム級8回戦で対戦相手は未定。

 寿以輝は2月に左こぶし、7月に左肋骨(ろっこつ)の負傷で2度試合をキャンセルした。「めっちゃ落ち込みましたが、もう大丈夫です」。8月下旬より本格的に練習を再開し、すでにスパーリングも始めている。

 昨年10月1日のプロ6戦目以降、身辺は大きく変わった。同12月24日に結婚し、7月には長女が誕生。名前は莉羽(りう)ちゃんで、妻優さんが考えたという。まだ出産前で男児か女児かわからない段階では父丈一郎が「男なら“じょいき”でどうか?」と提案したが、寿以輝は「それを聞いた時点で“これは無理や”と思いました。無視しようと決めました」と笑う。

 復帰戦は偶然にも1周年の結婚記念日となった。莉羽ちゃんと一緒に風呂に入り「顔を見たら、そら元気が出ます」というが「でも、そこは関係ない。ボクシングとは別です」。残り約2カ月でスピードアップのトレーニングを多めにこなし、グレードアップした姿を見せるつもりだ。