世界ボクシング機構(WBO)ライトフライ級チャンピオンの田中恒成(畑中)が王座を返上したことが1日、分かった。関係者が明らかにした。今後は階級を一つ上げてフライ級に転向するとみられ、王者になれば3階級制覇となる。

 岐阜県出身の田中は2015年5月にWBOミニマム級王者となり、昨年12月には日本選手最速タイとなるプロ8戦目で2階級制覇を遂げた。

 ことしは9月にWBOライトフライ級で2度目の防衛に成功した一戦で、両目の眼窩(がんか)底を骨折。熱望していた世界ボクシング協会(WBA)同級王者の田口良一(ワタナベ)との統一戦が白紙になった。