ボクシングで50戦無敗の元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(41=米国)が、大みそかに開催される総合格闘技RIZIN.14に参戦することが5日、都内で行われた会見で発表された。

対戦相手はデビュー32連勝を飾ったキックボクシング界の“神童”那須川天心(20)と発表された。

那須川は「自分の出来ることは、日本の格闘技をしっかり盛り上げること。オファーをもらった時、すぐにOKしました。自分の人生の中で最高の出来事だと思う。こういうふうに現実になり、とてもうれしい。みなさんもビックリしていると思いますけど、僕もビックリしています。世界中、誰もなしえていないこと、拳で歴史を変えられることを証明したい」と意気込んだ。

メイウェザーは「那須川選手は若く、強く、速い。負けていないことも、彼の正しさを証明していると思う。並の選手ではない。米国を飛び出して自分の力を試したことはない。機会を与えてくれて感謝しています」と那須川戦実現を喜んだ。

メイウェザーの現役復帰と総合格闘技への参戦は、17年8月26日に米総合格闘技UFC2階級制覇王者コナー・マクレガー(アイルランド)のボクシングデビュー戦の相手として対戦し、10回TKOで勝利し、新記録の50連勝を飾って以来、1年4カ月ぶりとなる。

メイウェザーは「まず東京に戻ってこられて、うれしく思う。日本には8~10回来ていて、世界でも大好きな美しい場所。人々も好きです。これからは、もっと頻繁に日本に帰ってきたい。RIZIN参戦がかなうのは、自分にとっても喜び」と言い、笑みを浮かべた。

その上で「まずは大みそかの対戦を楽しみにしていただければ。最高のエンターテインメントをお見せします。RIZINとの関係は、ここからがスタート。ここで終わりではない。個々を皮切りに世界に展望を広げていきたいと考えています。

簡単な経緯ではなかったが、実現し、興奮しています。そして、ここからRIZINとの関係を広げていきたい」とRIZINへの継続参戦を口にした。【村上幸将】