30日に初の世界挑戦を控えるボクシングのWBC世界バンタム級5位井上拓真(22=大橋)が8日、横浜市の所属ジムで4回のスパーリングを消化した。

年末の同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(25=タイ)との同暫定王座決定戦(東京・大田区総合体育館)に向け、井上拓は、WBA世界同級王者の兄尚弥(25)に動画撮影をしてもらいながら、ペッチを想定した長身のサウスポーと拳を交えた。

強烈な右オーバーハンドや左右の連打を駆使して攻め込み「余裕を持ち、冷静にやることを意識しました。普通にできたと思います。良い感じに仕上がっていますね」と順調な調整ぶりをうかがわせた。

今月に入ってから本格的な減量も開始。今月20日までの予定でスパーリングを継続し、世界戦に備えるという。