ボクシングIBF世界スーパーフライ級1位船井龍一(33=ワタナベ)が世界初挑戦に向けて、23日に都内のジムで練習を公開した。5月4日に米カリフォルニア州ストックトンで、同級王者ジェルウィン・アンカハス(27=フィリピン)のV7戦で挑戦する。3回のマスボクシングやミット打ちなどで汗を流した。25日でスパーリングを打ち上げ、28日に渡米する。

船井は昨年11月に挑戦者決定戦で世界挑戦権をつかんだ。ここまでに150回のスパーリングを積み、試合に備えてきた。「世界王者と米国での試合と2つの夢がかなう。ドキドキもあるがワクワクの方が大きい。すべてをかけて絶対にとる」と決意を口にした。

アンカハスは30勝(20KO)1敗2分の強敵だ。16年に王座を獲得後、トップランクと契約して、前回は引き分けも6度目の防衛に成功している。「センスがあり、アグレッシブで、カウンターもある。何でもできる」と船井も認める。

高橋トレーナーは「オールマイティー。守るととられる。パンチ力はあるので前に出て打ち合うこと」と話す。船井は「恐れずに攻められるか」と、強豪王者と真っ向打ち合うつもりだ。