IBF世界スーパーフライ級級1位の船井龍一(33=ワタナベ)が4日(日本時間5日)米カリフォルニア州で世界初挑戦に失敗した。V7戦となる同級王者ジェルウィン・アンカハス(27=フィリピン)と対戦。7度目の防衛戦となるアンカハスは、国外で4連続KO防衛を果たすなど「パッキャオ2世」とも呼ばれる実力王者。開始からペースを握られ、7回TKO負けで、令和初の新世界王者の夢は散った。

◆IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦


アンカハス7回
TKO
船井龍一

計量をクリアしてフェイスオフする船井龍一(右)と王者ジェルウィン・アンカハス(ワタナベジム提供)
計量をクリアしてフェイスオフする船井龍一(右)と王者ジェルウィン・アンカハス(ワタナベジム提供)

【7回】開始直後にドクターチェック。ドクターが試合を止め、7回TKO負け

【6回】アンカハスが右フックが決まる。船井の顔面は赤くはれる。その後もワンツーも決め、ラッシュする場面も。船井は懸命に前に出るが、有効打は少ない。終了間際にはカウンターの右を決められ、ふらつく。

【5回】開始直後に、船井は両目のドクターチェックを受ける。問題なしで試合再開。アンカハスは前ラウンドのラッシュの疲れか、手数は減る。船井の手数も少ない。

【4回】開始からアンカハスが連打の応酬。船井は耐える。終盤も右フック、左アッパーを食らう。最後もボディーをもらい、苦しいラウンド。

【3回】船井が積極的に前へ出る。アンカハスはサイドによけながら、ショートアッパーなどで反撃。残り1分でアンカハスの右フックが決まる。船井も右など有効打が増えた。

【2回】船井は果敢に前に出るも、アンカハスは的確にボディーなどを決める。残り10秒で、アンカハスの左が船井の顔面に。船井は一瞬ぐらつく。

【1回】会場1万2000人超満員の中、試合開始のゴング。船井が左ジャブ使ってプレッシャーかける。アンカハスはカウンターの右ショートフックを決めた。終了間際に船井が右フックを決める。