K-1スーパー・フェザー級王者の武尊(28)ら3選手が24日、神奈川県庁に、黒岩祐治知事を表敬訪問した。11月24日、横浜アリーナでの「K-1 WGP 2019」(日刊スポーツ新聞社後援)出場を前に、ライト級王者の林健太、フェザー級王座決定トーナメント出場の西京春馬とともに初の横浜開催を喜び、知事に観戦を呼びかけた。

武尊は3月、現役ムエタイ王者ヨーキッサダー・ユッタチョンブリー(28=タイ)に59キロ契約でKO勝ちしたものの、右拳を痛めたため、6、8月の「K-1 WGP」を欠場した。手術後の現在は負傷も癒え、練習に打ち込んでいる。

横浜大会では、前フェザー級王者の村越優汰(25)との同級スーパー・ファイト(ノンタイトル戦)で行う。黒岩知事に報告した武尊は「ずっと神奈川で練習して強くなってきた。横浜で試合ができるようになってうれしい。ぜひ知事にも会場に来ていただきたい」と真剣な表情でアピールした。

同知事は観戦の明言はしなかったものの「かつてのK-1は大きな選手だったが、皆さんはバネがあって俊敏に見える。これを機会に新しいK-1が神奈川県内に広がっていってほしい」と話し、大会の成功とK-1の今後のさらなる広がりに期待した。

表敬訪問後、取材に応じた3人。武尊が「KOは最低条件。どれだけお客さんを魅了できるか頑張る」と言うと、林は「武尊くんはK-1を背負っていて、ぼくはそこまでいっていないが、チャンピオンらしい試合をする」と約束した。また、西京は「チャンピオンになったら背負うものが違う。僕もベルトを横浜で巻けるように頑張る」と戴冠を誓った。