新日本のエース棚橋弘至が、米国プロレス界のレジェンド、クリス・ジェリコに屈した。

3年連続東京ドーム参戦となったジェリコとの日米頂上決戦。重厚なジェリコの攻撃に、巧みな技と機転で応じた棚橋と息詰まる熱戦が展開された。ジェリコの逆エビ固め「ウォールズ・オブ・ジェリコ」を1度は耐え抜いた棚橋だったが、最後はハイフライフローにいったところを捕まって、再びウォールズ・オブ・ジェリコに捕まった。22分24秒、耐えられずにギブアップし敗戦。棚橋は「言葉もない。悔しいです。ジェリコは、あんなタイプのレスラーは初めて。独特の雰囲気を持っていて、ああ、世界は広いな、こういう選手もいるんだなと感じた。今日は、いろいろなものが逃げていった。向こうの厚意も無にしてしまった。まだ、棚橋に少し期待してくださいよ」と寂しそうに笑って引き揚げた。

一方勝ったジェリコは「新日本に戻ってきて、ついに棚橋と戦った。WWEでアンダーテイカーとやった時と同じ気分になった。すばらしい試合だった」と感想を話した。これが新日本と契約上は最後の試合で「日本に帰ってきたい気持ちはある」と未練も口にした。