総合格闘技(MMA)のRIZIN26が31日、さいたまスーパーアリーナで行われる。第5試合では、1年2カ月ぶりの復帰戦となる佐々木憂流迦(31=セラ・ロンゴ・ファイトチーム)が、連戦となる滝沢謙太(26=フリー)と対戦する。

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佐々木は昨年10月の朝倉海戦で1Rわずか54秒でTKO負け、顎2カ所を骨折した。2回の手術を行い、ようやくリングに復帰する。プレートが入った状態での試合だが「思っていたよりも落ち着いている。スパーリングをしてきて、こんなに強かったっけという感じ」と自信に満ちあふれる。

今大会にも出場する五味にあこがれ、MMAファイターを目指した。大会前に一緒にトレーニングをしたといい「メニューを何も聞かされていなかったのできつかった」とフィジカル面をみっちり強化した。

佐々木は10年に修斗のライト級新人王に輝き、13年には環太平洋フェザー級チャンピオンを獲得。14年からはUFCに参戦し、ローランド・デロームから1R一本勝ちをおさめるという、衝撃デビューを飾った。RIZINには18年から参戦。4戦目となる今大会で勝利して「堀口とずっとやりたいと思っている。そこを目指していきたい」とバンタム級戦線に名乗りを上げたい。

対戦相手の滝沢は11月の同大会で扇久保に0-3の判定負け。ゴングと同時に顔面にハイキックを受けるなど完敗だった。「いい経験になった。いろいろ考えすぎたので本能で戦いたい」と話した。9月、11月と試合を行い、短期間で3連戦となるが「いったん落とす必要がないのですぐにMAXの状態に持って行ける」とプラスに捉える。さらにダメージも少なく「体力と感覚は上がっている」と手応えを口にした。

ともに高校時代レスリング部に所属。相手の分析もしっかり行った。

佐々木 組んだとき強いイメージはない。

滝沢 寝技の得意な選手だけど、付き合わずに打撃で打ち勝っていきたい。

悔しい思いを胸に、リベンジ燃える2人の激しいぶつかり合いが見ものだ。【松熊洋介】