WWEの「アーティスト」中邑真輔(40)が、同団体の最高位ベルトとなるWWEユニバーサル王座奪取への決意を表明した。31日(日本時間2月1日)に控えるWWEの21年最初のPPV大会ロイヤルランブル(米フロリダ州)で、30人出場の時差式バトルロイヤルとなる男子ロイヤルランブル戦にエントリー。優勝すればWWEヘビー級王座かWWEユニバーサル王座への挑戦権を得られる伝統の試合形式となる。18年に初出場で日本男子初の覇者となった中邑が、胸に秘める強い決意を示した。

自らのSNSを通じ、フォーマルな服装での動画を投稿した中邑は「3年前、俺は頂点にいた。日本人として史上初のロイヤルランブル優勝者となった。みんな、俺が(WWEヘビー級)チャンピオンになると信じていた。だが違った」と回顧。18年に優勝し、同年4月の最大の祭典レッスルマニア34大会で、当時のWWEヘビー級王者AJスタイルズ(43)への挑戦を実現させながら負けた過去を振り返った。

その後、ヒールに転向し、18年にUS王者、19年にはインターコンチネンタル(IC)王者、20年にはセザーロと組み、スマックダウン・タッグ王者にもなった。しかし中邑は「この3年間、自分なりにできる限り一生懸命やってきたよ。数々のタイトルを取ってきた。US、IC、タッグチーム。それでもまだ足りない。そして何か忘れてる気がする。自分自身の何かを」と満足できていない胸中を告白した。

気持ちが満たされていない理由は1つしかない。WWEで最高位となるベルト獲得の悲願だ。主戦場となるスマックダウンに所属するWWEユニバーサル王者ローマン・レインズ(35)に照準を合わせている。中邑は「世界王座だ。俺は世界王座を手にしたい。自分を見失いつつあった。だがキング・オブ・ストロングスタイルが帰ってきた。今年のロイヤルランブル戦は必ず制してやる! ローマン、お前を恐れていないぞ」と指名。18年に続く、3年ぶり2度目の男子ロイヤルランブル戦優勝への強い決意を示していた。