QUEEN of QUEENS 2020優勝の寺山日葵(20=TEAM TEPPEN)が、RISE2戦目となる空手家の田渕涼香(20=拳聖塾)に3-0判定で勝利した。昨年12月デビュー戦で、QUEENフライ級暫定王者の小林愛三に判定勝利し、勢いに乗る田渕を沈めた。

「右ストレートを警戒していた。怖かった」と2Rまでは慎重に行きすぎ、手数も少なかった。3Rでは前に出て、しっかりとヒットさせ、ポイントを重ねた。「まだまだ伸びしろがあると思うので、もっと練習して世界で戦える選手になっていきたい」と笑顔を見せた。

登場から大きな後押しを受けた。「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」と、映画「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」の主題歌「魂のルフラン」の入場曲を、歌手・高橋洋子が生歌を披露し、送り出された。今大会のために寺山がオファーして実現。「すごく元気をもらいました。ありがとうございました」とリング上で感謝した。

寺山は当初、タイの選手と対戦予定だったが、外国人選手の入国が困難なため、対戦相手が変更。昨年12月のデビュー戦を観戦しており「(田渕と)いつか対戦してみたい」と言っていたことが早くも実現。「キックの試合では4戦と少ないが、空手は小さいころからやっているだろうし、経験値はあるので、リスクを冒していかないと」。153センチ田渕の細かい左右の動きにも惑わされず、警戒されていた前蹴りも「自分の武器なので」と積極的に出した。思い通りの戦いとはならなかったが、格闘技の先輩として、落ち着いた戦いを見せて勝利した。

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