新型コロナウイルスは多くの日常を奪っている。日々伝えられる感染者の数字に気持ちはめいり、先の展望が見えない閉塞(へいそく)感が募る。そんな時代だから、あらためて1人の男の生き様に触れたい。辰吉丈一郎。元WBC世界バンタム級王者で、今も現役を続ける「カリスマボクサー」だ。

日刊スポーツでは7年前、14年3月に「ザ・自伝」と題した10回連載で、辰吉の生き様を追った。その記事を再掲載する。(無料会員登録で読めます)