RIZIN29大会(27日、丸善インテリックアリーナ)で今成正和(45=今成柔術)と対戦する瀧澤謙太(26=フリー)が3日、オンラインで練習を公開した。練習では、足を取り、関節技に持ち込む今成の得意技「イマナリロール」を披露。対策十分なところをアピールかと思いきや、自ら「今成ロールをやるかも」とプレッシャーを与えた。

足関節技のスペシャリストである今成について「やったことのないタイプ。しつこく狙ってくるので、対戦が決まった時は嫌だった」と胸のうちを明かした。それでも1カ月の延期をプラスに捉え「対策もみっちりやったので生かせる」と自信を見せた。詳細は明かさなかったが、これまでとはまるで違う練習に取り組んでいるといい「今までに見せたことのないようなオリジナルの瀧澤謙太を見せる」と豪語した。

昨年11、12月と連敗。「学ぶものは多かった。すべて見直した」とフィジカルや寝技など集中的に強化し、体重も5キロほど増やしたという。体つきも変わり「相手の組みを断ち切るだけでなく、自分の組み技を見せる」と意気込む。「優勝へのシミュレーションはできている」と話す瀧澤。「朝倉海選手とはやってみたい。面白い試合になると思う」と語った。

中高の体育の教員免許を持つ。教育実習時代の生徒からは今でも応援のメッセージをもらうという。「いいところを見せたい」。“先生”の威厳を保つためにも勝利をつかみ、優勝につなげたい。【松熊洋介】