フリーアナウンサー古舘伊知郎(66)が24日、入院中のアントニオ猪木氏(78)と23日に電話で話したことを明かした。この日、古舘は東京・渋谷の伝承ホールで「古舘伊知郎トーキングブルース プレミアムナイト」に出演した。

古舘は「昨日、新幹線に乗っていたら、猪木さんから着信があった。品川駅に着いて折り返したら『元気ですか~っ?』て電話に出てくれた」と振り返った。そして「<歌詞>デメロン、デメロン、メロン、メロン っていう『メロンの歌』の話になって、その場で調べたら猪木さんと縁があるキューバの歌手が作っていた。その歌手のアルバムが『タバスコの香り』。猪木さんはタバスコの輸入の総代理店をやっていたから、みんな関係あるんですよと話しました」。そして「最後は『また、(食事に)行きましょう』と言われて、電話を切りました」と報告した。

そして「猪木さんというのは全身アントニオ猪木なんだな。プロ中のプロだからYouTubeで老いさらばえた姿も見せている。ジーンと来ました。去年12月にあった時に『元気ですか』ってあいさつしたら『元気じゃないんだよ』って言われたけど、別れるときには『元気になったら、また食事に行きましょう』と言われた。先月に電話した時は元気で『食いまくりツアーに行きましょう』と言われたけど、その後に腸捻転の手術を受けた」と話した。

ステージでは「猪木さんも頑張っている。猪木さんに元気を送る意味を込めて」と話して「実況講談アントニオ猪木」の前編を披露。1969年(昭44)12月2日のアントニオ猪木がドリー・ファンクJrに挑戦したNWA世界ヘビー級選手権試合、74年3月19日のストロング小林との日本人対決、同年10月10日の兄弟子・大木金太郎との流血遺恨マッチなどを講談風に実況した。

コロナ禍のまん延防止等重点措置の影響で、午後8時で会場がクローズになるため「まだ、私がテレビ朝日に入社して、実際に実況中継をしたところまで行ってませんが終わります。続きを聞きたい方は、またどこかでやりますので。ありがとうございました」と終えた。

猪木氏は19日に、公式YouTubeチャンネル「最後の闘魂」を1週間ぶりに更新し「1日も早く退院できるように頑張ります」と宣言していた。

この日の古舘は、8月7日の名古屋・日本特殊陶業市民会館から全国11カ所で行う初の全国ツアーとなるトークライブ「古舘伊知郎トーキングブルース 2021」の前哨戦。約200人の観客を前に「お客さんの顔を見ただけで至福感がある。トーキングブルースは俺の命。俺は43年も飛沫を飛ばしている“ミスター飛沫”」と古舘節を披露した。