格闘技イベントRIZIN29大会が行われた。

4選手が出場したKICKワンナイトトーナメントは、決勝で白鳥大珠(25=TEAM TEPPEN)が皇治(32=TEAM ONE)を判定で下して優勝した。


第13試合

<キックボクシングトーナメントルール>


皇治3-0
判定勝ち
白鳥大珠

4選手が出場したKICKワンナイトトーナメント決勝は白鳥大珠(25=TEAM TEPPEN)が、皇治(32=TEAM ONE)を3-0の判定で下して優勝した。

初回に右フックでダウンを奪ったが、その後は壮絶な打ち合いが続いた。2回以降はロープ際に追い込まれてボディーブローを浴びるシーンもあったが、要所でパンチと蹴りを決めてポイントにつなげた。

皇治-梅野の1回戦がバッティングによるノーコンテストとなり、決勝戦の開催が危ぶまれたが、榊原CEOらと話し合い「RIZINを盛り上げたいと思ったので、やることを決めた」と白鳥。決勝でも低い体勢から飛び込んでくる皇治のバッティングを浴び「気を付けて下さい」と忠告した。試合後は賞金500万円とベルトを手にし「格闘技最高!」と高らかに叫んだ。

■白鳥大珠(25=TEAM TEPPEN) 最初に思ったのが“悔しかった”。「1回戦、決勝とも何もさせずに圧倒する」と宣言していたので。(1回戦の)高橋くんは男でしたね。決勝はできてよかった。KO負けしない皇治をKOしたかった。倒しきれなかったのは自分の弱さ。慎重になりすぎた。(バッティングは)何十回と受けた。もらった自分が悪い。それは自分の弱さ。怒りというか、初めての経験だった。金的も含め、あそこまで食らったのは初めて。いい経験になった。(ベルトは)めちゃくちゃ格好いいですね。子どものころを思い出す。(仮面ライダーのポーズは)絶対にやろう思って前日の夜に研究しました。(今後は)盛り上げたいというのが常にある。僕に文句あるやはついっぱいいると思うんで、誰でもいい。組まれた試合をやる。(皇治には)このまま引退はしないでください。賞金(500万円)の使い道。大きな買い物したい。いいかばんを買いたい。

■皇治(32=TEAM ONE) 心から梅野選手に申し訳なく思う。このトーナメントにかけて必死に調整してきたと思うし、ファンにも申し訳ないと反省しています。(決勝に出たのは)被害者ぶって試合しないのは違うと思って。(白鳥は)強かった。自分の技術不足。故意じゃなくても、相手にダメージを負わせるのはルール違反。散々偉そうなこと言って、受け入れなあかんことは人生、たくさんあるのかな。(バッティングは)故意じゃないけど、認められていない攻撃でダメージを負わせたのは、強く反省したいと思っている。全力でたくさんの人にサポートしてもらったが、実力がなかった。強い選手はたくさんいる。若い選手に盛り上げてほしいし(引退も)しっかり考えなあかんと思ってます。

皇治対白鳥大珠 1回、皇治(左)からダウンを奪う白鳥(撮影・清水貴仁)
皇治対白鳥大珠 1回、皇治(左)からダウンを奪う白鳥(撮影・清水貴仁)
皇治対白鳥大珠 1回、皇治(左)にパンチを見舞う白鳥(撮影・清水貴仁)
皇治対白鳥大珠 1回、皇治(左)にパンチを見舞う白鳥(撮影・清水貴仁)
皇治対白鳥大珠 チャンピオンベルトを巻きポーズを決める白鳥(撮影・清水貴仁)
皇治対白鳥大珠 チャンピオンベルトを巻きポーズを決める白鳥(撮影・清水貴仁)
皇治対白鳥大珠 優勝しシャンパンファイトを行う白鳥(撮影・清水貴仁)
皇治対白鳥大珠 優勝しシャンパンファイトを行う白鳥(撮影・清水貴仁)

第12試合

<MMAトーナメントルール>


金太郎 3-0
判定勝ち
伊藤空也

バンタム級トーナメント1回戦の最終試合は、金太郎(28=パンクラス大阪稲垣組)が、伊藤空也(24=BRAVE GYM)を3-0の判定で破り、2回戦に進出した。

お互いに引かない壮絶な打ち合いだった。金太郎は打っても打っても前に出てくる伊藤に最後まで苦しんだが、ハイキックを効果的に繰り出し、手数でもヒット数でも上回った。試合後は笑顔で伊藤と健闘をたたえ合った。「絶対勝ちたかったのでこういう戦い方になった。次はKOできるようにもっと頑張ります」と語った。

■金太郎((28=パンクラス大阪稲垣組) 思っていたより相手が強くて打撃もうまかった。考えが甘かったというか、けがとか多くて練習できない期間も長かった。今日の試合じゃ期待してもらえない。次の試合で俺が必要だと思ってもらえるように練習をしたい。

■伊藤空也(24=BRAVE GYM) ちょっと拳と右足が痛い。負けたので悔しい。組み技がめちゃめちゃ強い。(初のRIZIN出場で)気持ちも上がったし、最高峰のリングで幸せだった。課題も見つかったので、修正して、呼ばれたら次は勝ちたい。

金太郎対伊藤空也 2回、伊藤(右)にキックを決める金太郎(撮影・清水貴仁)
金太郎対伊藤空也 2回、伊藤(右)にキックを決める金太郎(撮影・清水貴仁)
金太郎対伊藤空也 3回、伊藤(左)の脇腹に膝を入れる金太郎(撮影・清水貴仁)
金太郎対伊藤空也 3回、伊藤(左)の脇腹に膝を入れる金太郎(撮影・清水貴仁)

第11試合

<MMAトーナメントルール>


大塚隆史 3-0
判定勝ち
獅庵

バンタム級トーナメント1回戦で大塚隆史(34=T GRIP TOKYO)が、獅庵(33=パラエストラ大阪)を3-0の判定で破り、2回戦に進出した。

打撃の得意な獅庵に対し、大塚は積極的にテイクダウンを狙った。相手の後ろに回り、何度も首を絞めにかかった。有利な体勢になると何度も頭を殴り、ダメージを与えた。獅庵のパンチを浴びる場面もあったが、最後まで寝技にこだわり、判定勝利を手にした。「いい試合じゃなかったけど、勝って次があるのでつなげていきたい。自分は東京の人で大阪に初めて来て、大阪のファンの皆さんが好きです」と会場のファンにメッセージを送った。

■大塚隆史(34=T GRIP TOKYO) 自分の想像していた納得のいく試合ができなかった。自分がよくなかったんで、次に向けてどうにかしていきたい。(勝因は)グラウンドで試合を支配できたことかな。

■獅庵(33=パラエストラ大阪) 大塚選手、強かった。もうちょっと打撃に威力あるかと思った。みんなが見たいのは僕が倒すところ。(今後)出られるのであれば、1発で決められる試合を見せたい。

大塚隆史対獅庵 1回、獅庵(右)の背後をとり攻撃する大塚(撮影・清水貴仁)
大塚隆史対獅庵 1回、獅庵(右)の背後をとり攻撃する大塚(撮影・清水貴仁)
大塚隆史対獅庵 3回、試合を終え勝利を確信する大塚(右)(撮影・清水貴仁)
大塚隆史対獅庵 3回、試合を終え勝利を確信する大塚(右)(撮影・清水貴仁)

第10試合

<MMAトーナメントルール>


瀧澤謙太 3-0
判定勝ち
今成正和

バンタム級トーナメント1回戦で瀧澤謙太(26=フリー)が、今成正和(45=今成柔術)に3-0の判定勝ちで2回戦に進出した。

相手の足を取つために追う今成と、リングをグルグルと逃げ回りながら攻撃チャンスを狙う瀧澤。15分間、同じようなシーンが続いた。途中、レフェリーから積極性に欠けるとして、2度注意を受けた。

首を振り、上半身を揺らしながら、左手を真横に伸ばした独特のフォームで迫ってくる今成に、滝澤はほとんど近づけなかった。それでも1、2回終盤に効果的なパンチを浴びせ、コーナーに追い込んだ。残り時間がなく仕留められなかったが、わずかなチャンスでポイントを稼いだ。試合後はマイクでファンに“謝罪”。「すみません。今成選手に勝つ方法がこれ以外見当たらなくて、2回戦、またちゃんとした戦いをするので、よろしくお願いします」と笑顔はなく、複雑な表情を見せながら、リングを後にした。

■瀧澤謙太(26=フリー) もっと盛り上がる試合を見たかったと思う人には申し訳なかった。2回戦はバチバチにいって、倒しにいきたい。(対戦したいのは)朝倉海選手。注目される試合になるので、そうなればしっかりKOしたい。(寝技に付き合わなかった)そうです。自分の作戦は遂行できた。足を取られた時は焦りましたね。ストレートは4発ぐらい入って、効いているのは分かった。1発で仕留めるタイミングを探っていた。

滝沢謙太対今成正和 1回、今成(左)にパンチをヒットさせる滝沢(撮影・清水貴仁)
滝沢謙太対今成正和 1回、今成(左)にパンチをヒットさせる滝沢(撮影・清水貴仁)
滝沢謙太対今成正和 1回、今成(右)をリングサイドで追いつめる滝沢(撮影・清水貴仁)
滝沢謙太対今成正和 1回、今成(右)をリングサイドで追いつめる滝沢(撮影・清水貴仁)

第9試合

<MMAトーナメントルール>


倉本一真 3-0
判定勝ち
アラン“ヒロ”ヤマニハ

バンタム級トーナメント1回戦は、アラン“ヒロ“ヤマニハ(25=ボンサイ柔術)が倉本一真(34=修斗GYM東京)を3-0判定で破り、2回戦に進出した。

13日東京ドーム大会のクレベル、ソウザに続き、またもボンサイ柔術所属の選手が、リングで躍動した。

1回に右のパンチを浴びるもすぐに膝蹴りなどで逆襲。ふらつく倉本にさらに攻撃を仕掛けた。試合終盤、倉本に得意のテイクダウンを仕掛けられたが、1回に三角絞め、2回にはギロチンチョークを見せていたことで、倉本に思い切った攻撃をさせなかった。「僕の先輩たち(クレベル、ソウザ)が、僕のことをいつも信じていると言ってくれていたので、今日は試合で頑張れた」と笑顔を見せた。

■アラン“ヒロ“ヤマニハ(25=ボンサイ柔術) 3カ月ぐらいハードトレーニングやってきた。だからめっちゃうれしかった。倉本さん、タックルうまい。そしてフィジカルも強い。これからもっとハードな練習をしていきたい。今日はちょっとミスがあったので、完璧な選手になりたい。

■倉本一真(34=修斗GYM東京) 悔しいです。印象は違ったわけではないが、圧力が思ったよりもあった。また使ってもらえるか分からないが、少し休んで整理して考えたい。打撃が思った以上にやりにくくて、カウンターをもらってしまった。そこがダメでした。優勝する気持ちだった。ここで負けたら話にならないと思っていた。そうなってしまったので、しっかり考えたい。

バンタム級トーナメント1回戦 倉本一真対アラン“ヒロ“ヤマニハ 1回、倉本(奥)を攻め立てるヤマニハ(撮影・清水貴仁)
バンタム級トーナメント1回戦 倉本一真対アラン“ヒロ“ヤマニハ 1回、倉本(奥)を攻め立てるヤマニハ(撮影・清水貴仁)
倉本一真対アラン“ヒロ“ヤマニハ 3回、終盤に猛攻を仕掛ける倉本(上)(撮影・清水貴仁)
倉本一真対アラン“ヒロ“ヤマニハ 3回、終盤に猛攻を仕掛ける倉本(上)(撮影・清水貴仁)
倉本一真対アラン“ヒロ“ヤマニハ 判定勝ちするヤマニハ(奥)(撮影・清水貴仁)
倉本一真対アラン“ヒロ“ヤマニハ 判定勝ちするヤマニハ(奥)(撮影・清水貴仁)

第8試合

<MMAルール>


矢地祐介 3-0
判定勝ち
川名TENCHO雄生

第8試合は矢地祐介(31=フリー)が、川名TENCHO雄生(30=北海しゃぶしゃぶ/Y&K MMA ACADEMY)を3-0判定で破った。

3回終了後、勝利を確信した矢地は両手を挙げ、笑顔を見せた。「川名選手はあこがれの修斗王者。競り勝てたのは自信になった。渋い試合だったかもしれないが、1歩1歩やっていくので、これからもよろしくお願いします」とファンの拍手に応えた。

1回から4度もテイクダウンを取りに来る川名に、ロープ際まで詰め寄られたが、マウントを取らせなかった。2回には左の強烈なハイキックが川名の顔にヒット。その後今度は矢地自らが飛び込み、逆にテイクダウンを狙いに行った。その後も決定打こそなかったが、川名のタックルをうまくかわし続け、勝利を導いた。「ライト級で1歩上に上がったと思う。皆さんが求める相手と対戦したい」とさらなるステップアップを誓った。

■矢地祐介(31=フリー) 練習してきたことは3割ぐらい出せたかな。なおかつ勝てたので良かった。(相手は)気持ちが強くて前に出てくる選手。自分の予想を下回ってくれたのでやりやすかった。勝って、ライト級で1つ上がれた。みなさんが求める相手と戦って階段を上っていきたい。

■川名TENCHO雄生(30=北海しゃぶしゃぶ/Y&K MMA ACADEMY) 純粋に相手が強かった。言い訳のしようもない。お互いの作戦は似ていると感じた。次呼んでもらえるなら改善すべき点が多すぎるので工夫していかないとと思っている。

矢地祐介対川名TENCHO雄生 2回、川名(奥)へのハイキックを決める矢地(撮影・清水貴仁)
矢地祐介対川名TENCHO雄生 2回、川名(奥)へのハイキックを決める矢地(撮影・清水貴仁)
2回、川名(右)へのハイキックを決める矢地(撮影・清水貴仁)
2回、川名(右)へのハイキックを決める矢地(撮影・清水貴仁)
矢地祐介対川名TENCHO雄生 3回、試合終了で勝利を確信し笑顔をみせる矢地(撮影・清水貴仁)
矢地祐介対川名TENCHO雄生 3回、試合終了で勝利を確信し笑顔をみせる矢地(撮影・清水貴仁)

第7試合

<MMAルール>


白川陸斗3-0
判定勝ち
青井人

第7試合は白川陸斗(29=トライフォース赤坂)が青井人(24=BLOWS)に3-0判定勝ちを収めた。

常に距離を詰めた状態での打撃戦となり“危険な”戦いを繰り広げた。お互いに打ち合いながらも、パンチをもらわないようにかわし続ける、技術の高い攻防が続いた。2回までは決定打が見られなかった白川だが、3回に勝負をかけた。左ボディーで相手が下がると、一気に前に詰めていき、プレッシャーをかけていった。次々と効果的なパンチをヒットさせ、勝利につなげた。判定勝ちに苦笑いを見せたが、フェザー級戦線が盛り上がっている中、強烈なインパクトを残した。

■白川陸斗(29=トライフォース赤坂) 地元大阪でKOで倒してマイクパフォーマンスで盛り上げたかったが、判定で悔しいですね。ボディーで3回目に追い込んだが、倒しきれずという感じ。フェザー級が盛り上がっていて、ここで勝つか負けるかで分かれ目だった。もう1回チャンスもらえたら爆発するんで、チャンス下さい。ボクシングテクニックを内山さんのところで毎週学んできた。他もスキルアップしないとおもしろい試合ができない。課題もあるんで、クリアしていかないと、トップ選手には絡んでいけない。

■青井人(24=BLOWS) 悔しいは悔しいが、また一から出直したい。(相手は)思ったよりパンチが強く、苦戦した。今後は呼ばれるか分からないが、強くなって帰って来たい。(相手のパンチは)思ったより威力があって、イメージを超えてきた。

白川陸斗対青井人 3回、青井(手前)にパンチを浴びせる白川(撮影・清水貴仁)
白川陸斗対青井人 3回、青井(手前)にパンチを浴びせる白川(撮影・清水貴仁)
白川陸斗対青井人 2回、青井(右)にパンチを浴びせる白川(撮影・清水貴仁)
白川陸斗対青井人 2回、青井(右)にパンチを浴びせる白川(撮影・清水貴仁)

第6試合

<MMAルール>


中村優作 中止 北方大地

第6試合は、北方大地(30=パンクラス大阪稲垣組)の体調不良により、中止となった。

対戦するはずだった中村優作(35=フリー)は、リングに上がり「6年ぶりの大阪で試合をしたかったが残念。必死でこの日のためにやってきたし、北方選手もやってきたかったと思うんですよ。北方だけに…」と、得意の? ジョークで会場を盛り上げた。さらに「RIZINさん近々試合組んで下さい。いつでも試合できます」とファンの前でメッセージを届けた。

中村優作対北方大地 北方が体調不良のため、試合が行われず、ひとりリングに上がりあいさつする中村(撮影・清水貴仁)
中村優作対北方大地 北方が体調不良のため、試合が行われず、ひとりリングに上がりあいさつする中村(撮影・清水貴仁)

第5試合

<キックボクシングトーナメントルール>


白鳥大珠1回
KO
高橋亮

KICKワンナイトトーナメント1回戦は、白鳥大珠(25=TEAM TEPPEN)が、高橋亮(25=真門ジム)に1回KO勝ちで決勝に進出した。

ローキックの蹴り合いでスタート。その後、白鳥がカーフキックでダメージを与え、高橋がふらついた瞬間に一気に詰め寄った。右、左とフックを浴びせてダウンを奪い、そのままKO勝ちを決めた。

直前の皇治対梅野の試合がノーコンテストとなったが「2試合やるつもりで来た」と試合ができる状態の皇治との対決を承諾。ベルトと賞金500万円を掛け、メインイベントで戦うことになった。

■高橋亮(25=真門ジム) 何もできなくて悔しかった。右フックをめちゃくくちゃ警戒したが、左に対してはおろそかだった。この舞台で活躍できるようにまた、はい上がってこれたら。大みそかを狙っている。今日は倒されたが、もっと魂が見える試合をしていきたい。(初めてKO負け)めちゃくちゃ効いたっすね。足がいうこときかなかった。倒されていい経験できた。2度と倒されないように強くなります。

白鳥大珠対高橋亮 1回、高橋(左)から2度目のダウンを奪い勝利する白鳥(撮影・清水貴仁)
白鳥大珠対高橋亮 1回、高橋(左)から2度目のダウンを奪い勝利する白鳥(撮影・清水貴仁)
白鳥大珠対高橋亮 1回、高橋(左)から2度目のダウンを奪い勝利する白鳥(撮影・清水貴仁)
白鳥大珠対高橋亮 1回、高橋(左)から2度目のダウンを奪い勝利する白鳥(撮影・清水貴仁)

第4試合

<キックボクシングトーナメントルール>


皇治  ノーコンテスト 梅野源治

キックトーナメント決勝は、皇治(32=TEAM ONE)と白鳥大珠(25=TEPPEN GYM)の顔合わせとなった。

皇治は1回戦で梅野源治(32=PHOENIX)と対戦。ルールにはない頭突きで、梅野は眼窩(がんか)底骨折と鼻骨骨折および軽度な脳振とうの疑いで試合続行不可能となり、病院に救急搬送されて試合はノーコンテストとなった。一方の白鳥は高橋亮(25=真門)に1回KO勝ちした。

ライジンの榊原CEOが経緯を説明。両者に確認をとった上で、決勝を実施すると発表した。

KICKワンナイトトーナメント1回戦 皇治対梅野源治 1回、偶然のバッティングで梅野(左)が負傷し、ノーコンテストとなる、右は皇治(撮影・清水貴仁)
KICKワンナイトトーナメント1回戦 皇治対梅野源治 1回、偶然のバッティングで梅野(左)が負傷し、ノーコンテストとなる、右は皇治(撮影・清水貴仁)
皇治対梅野源治 1回、試合開始から梅野(左)と皇治の両者が激しく攻める(撮影・清水貴仁)
皇治対梅野源治 1回、試合開始から梅野(左)と皇治の両者が激しく攻める(撮影・清水貴仁)

第3試合

<キックボクシングルール(肘あり)>


吉成名高1回
TKO

第3試合は、吉成名高(20=エイワスポーツジム)が、ドクターストップにより、誓(20=ZERO)にTKO勝利した。

「ムエタイミライモンスター」がまたも衝撃の勝ち方を見せた。肘ありルールを生かし、強烈な一撃を顔面に浴びせた。1回終了後ドクターチェックにより、誓は試合続行不能。RIZIN3連勝を飾った。「大阪で初めての試合だったので、インパクトのある勝ち方をしたいと思っていた」と喜びを語った。

来春ボクシングに転向する那須川の後継者として意欲をみせる。「今までは那須川選手が引っ張ってきたが、キックボクシングを卒業されるので、これからは自分が引っ張っていくつもり。みなさん、ついてきてください」と決意を語った。

■吉成名高(20=エイワスポーツジム) 今回で3回目の参戦。ドクターストップでも、結果KOでよかった。目が死んでなくて絶対食ってやるという気持ちが伝わってきた。コロナでタイにいけないが、落ち着いたらムエタイの強い選手とやりたい。手数少なかったのは、相手がどうくるか見たかったため。セコンドからは、2回で倒しにいけと言われた。

■誓(20=ZERO) シンプルに実力不足。対策もしてきたが、スピードとタイミングがずば抜けてすごかった。(RIZINは)夢見心地な感じですね。今回はみっともない試合。また呼んでもらえるように頑張りたい。

吉成名高対誓 誓(左)を攻め立てる吉成(撮影・清水貴仁)
吉成名高対誓 誓(左)を攻め立てる吉成(撮影・清水貴仁)
吉成名高対誓 誓(右)を攻め立てる吉成(撮影・清水貴仁)
吉成名高対誓 誓(右)を攻め立てる吉成(撮影・清水貴仁)

第2試合

<キックボクシングルール>


植山征紀2回
KO
泉丈成

植山征紀(25=龍生塾ファントム道場)が泉丈成(25=誠至会)を2回、3ノックダウンでKO勝ちを収めた。

一発で終わらせる力を持つ植山が、期待通りの強さを見せた。1回の中盤以降、泉が攻めてきたところで右ストレートを顔面にヒットさせた。ダメージが大きかったのか、2回以降手数の減った泉に一気に襲いかかり、左のパンチでダウンを奪うと、その後立て続けに2度のダウンを奪って勝利した。現在3連敗中だった現SHOOT BOXING王者だが、会心の勝利で連敗を止めた。

■植山征紀(25=龍生塾ファントム道場) 思った以上に戦いやすかった。(連敗脱出)これで負けたらほんまに終わりやなと思っていたので、勝ててよかった。チャンピオンクラスとやって、シュートの強さを証明したい。2回KOは意識していなかった。今回は、練習から調子よくて、減量がうまくいって、筋肉を落とさずにできた。

■泉丈成(25=誠至会) 負けました。格闘技やるんやったら、これぐらい大きな舞台でやりたいし、とりあえず最高でしたね。もう1回、この舞台に出たい。やり返したい。今回人生もかけたし、勝てなかったらリングで死のうかと思ったけど、死なれへんかったし…。情けないですね。

植山征紀対泉丈成 2回、泉(左)からダウンを奪う植山(撮影・清水貴仁)
植山征紀対泉丈成 2回、泉(左)からダウンを奪う植山(撮影・清水貴仁)
植山征紀対泉丈成 2回、泉(左)からこの回3度目のダウンでTKO勝ちする植山(撮影・清水貴仁)
植山征紀対泉丈成 2回、泉(左)からこの回3度目のダウンでTKO勝ちする植山(撮影・清水貴仁)

第1試合

<キックボクシングルール>


山畑雄摩ドロー高橋聖人

高橋聖人(23=真門)と山畑雄摩(29=NJKF心将塾)の一戦は、お互いに決め手を欠いて判定1-0の引き分けに終わった。

ジャッジの1人は高橋を支持も、その後の決定的な推しはなかった。積極的にパンチとキックで主導権を奪い合ったが、結果はドローに終わった。

■高橋聖人(23=真門ジム) 1試合目でめちゃくちゃKO狙っていたが、うまくいかなくて反省してます。会場も広く、演出も派手で楽しかった。これから強くなる。また呼んでください。(作戦は)右ミドルばかり練習してきて、それに頼りすぎた。まさかの展開でした。いつも通りの戦いをしていた方が結果的にはよかった。

■山畑雄摩(26=NJKF心将塾)せっかく大舞台にたたせてもらったのに申し訳ない。予想通りうまい選手。攻めきれるところで攻めきれなかったのは相手のうまさ、自分の弱さ。このレベルじゃトップには通用しないと思った。(高橋は)蹴りはうまい印象あって、やりたいことをやろうと思っていた。手応えは1発だけで左ストレート。効いたか分からないが、その1発だけ。

山畑雄摩対高橋聖人 攻撃を仕掛ける高橋(左)(撮影・清水貴仁)
山畑雄摩対高橋聖人 攻撃を仕掛ける高橋(左)(撮影・清水貴仁)