幻想を打ち壊す。31日開催の総合格闘技RIZIN33大会(さいたまスーパーアリーナ)で、ライト級王座に挑む矢地祐介(31=フリー)が23日、オンラインで練習を公開。

対戦相手の現王者ホベルト・サトシ・ソウザ(32=ボンサイ柔術)へ「心を折る」と宣戦布告した。

サトシは、総合格闘技戦績12勝1敗、4KO、8度の一本勝ちを誇る柔術の達人。20年8月の横浜大会では1回TKO負けを喫した相手だが「(周りの)幻想がすごい。確かに強いが、十分に対策も弱点も見つけた」と、強気な姿勢でぶつかる。

狙いは、相手の得意をつぶすことだ。「寝技に特化している分、逆に対策がしやすい。やることが決まっている選手なので、勝ちパターンにはまらないように得意をつぶしていく。勝ち切るイメージがある」と、リベンジへ自信をのぞかせた。

14度目の出場となるRIZINで、チャンスをものにする。オミクロン禍の影響で外国人の参戦が不可能になり、めぐってきたタイトルマッチ。「だいぶ段階を飛ばしてのタイトルマッチなのでラッキーという思いもあった」と、率直な感想も口にする。それでも「自分には失うものは何もない。勝ってどんどんステップアップしたい」と目をぎらつかせた。

この日は、オンラインでパワフルなミット打ちを公開。なぜパンチかとの問いに「公開練習にうってつけの練習でしょ?」と、サービス精神も見せた。3年ぶりとなる大みそかの舞台で、矢地が逆襲を果たす。