プロボクシング元3団体統一ライト級王者で世界最速の世界3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(34=ウクライナ)が27日(日本時間28日)、自らのSNSで母国防衛のため、ウクライナ軍に入隊したと報告した。

ロシア軍の侵攻を受け、1度は家族を連れてギリシャに避難していたロマチェンコだったが、単身で母国に戻って領土防衛軍に入ったという。写真ではウクライナ南西部オデッサ近くにある故郷ビルホロド=ドニストロフスキーのビタリ・グラジダン市長らと一緒にライフル銃も持った写真を投稿していた。

08年北京、12年ロンドン両オリンピック連続金メダリストのロマチェンコはプロでも18年に世界最速の3階級制覇を達成。19年9月にはWBAスーパー、WBO、WBC世界ライト級王者となった。20年10月に3団体の世界王座から陥落し、昨年6月には元東洋太平洋ライト級王者中谷正義(帝拳)との再起戦で9回TKO勝ちを収めていた。