オーストラリアムエタイ界のパイオニア、ジョン・ウェイン・パー(45)は、引退試合を100度目の勝利で飾ることはできなかった。

元ONEライト級世界チャンピオンで今回がムエタイデビューとなったエドゥアルド・フォラヤン(38=フィリピン)とONEムエタイ・ライト級(77・1キロ契約)ルールで対戦。0-3で判定負けを喫したが、最後まで魂のこもったファイトを見せた。

MMAファイターとして実績のあるフォラヤンに、打撃で押される苦しい展開。ローキックを効果的に効かされ、2回途中右ストレートでダウンを奪われた。それでも、立ち向かう姿勢を崩さず、最後まで相手を追いかけ続けた。試合終了間際の3回2分には飛び膝蹴りで相手をぐらつかせ、パンチで畳みかけるなど見せ場を作ったが、反撃は遅かった。

ラストマッチで勝利とはいかなかったが、晴れ晴れした表情でフォラヤンの勝利をたたえていた。