45歳となったジョン・シナがWWEデビュー20周年を記念してロウ大会に登場した。ビンス・マクマホン前会長の呼び込みで選手たちが並んだステージから登場すると「今日は俺のWWEでの誕生日だ。20年間、このリングに上がることができたのはみんなのおかげだ」と、大声援を送る観客に感謝の言葉を伝えた。

続けて「いつも『ありがとう』と言いたくてタイミングを探していたが、今がその時だと思う」と伝えると会場からは「サンキュー・シナ」コールが巻き起こった。既にハリウッドスターとしての活動が主軸になっており、WWE継続参戦の具体的プランは明かされていない。それでも「俺は45歳になって次の試合がいつになるか分からない。でもまだ残り1試合なんてことはないぞ」とリング復帰への意欲を示した。

大会冒頭ではコスチューム姿で会場入りしたシナが、20周年を祝福する中邑真輔、ドルフ・ジグラーら選手、関係者たちと抱き合うシーンの映像も流れた。最後に「俺たちは決してあきらめないぞ。まだ始まったばかりだ。欲しいならとりに来い」と決めぜりふで会場を盛り上げ、リングを後にした。なおトリプルH、「ストーンコールド」スティーブ・オースティン、クリス・ジェリコ、ダニエル・ブライアンらが映像で登場。シナへの祝福メッセージを送っていた。

シナは02年6月27日のスマックダウン大会でWWE正式デビュー。WWE・US王者として人気を上げ、WWEヘビー級王座など団体最高位王座を16回戴冠するなど団体のスター選手として第一線で活躍。最近ではハリウッド俳優とともに、難病を抱える子供たちを激励する活動も積極的に取り組んでいる。