元サッカー日本代表FWカズの次男で総合格闘家の三浦孝太(20=BRAVE)が10日、都内の所属ジムで記者会見を開き、今月19日にタイ・ラジャダムナンスタジアムにて元K-1・MAX世界王者のブアカーオ・バンチャメーク(40=タイ、旧・ポー.プラムック)と対戦することを自らの口で発表した。

ラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)とタイキックボクシング協会(KAT)の合同イベントで、キックボクシング形式のエキシビションマッチ(体重制限なし、3分3回)を行う。KOにつながるような攻撃はなし。BRAVE宮田代表は「公開練習みたいな感じ。リング上でけいこをつけてもらう意味合いで試合を組んだ」と説明した。先月のRIZIN37大会以前から契約していたという。

三浦は、新型コロナ感染の隔離期間から1日明けたこの日、白いTシャツ姿で登場。「最初は試合をすると聞いた時に、さすがに実力差がありすぎると思った。MMAの選手として成長したいというのがあったので趣旨が違うなと思った。でも何度かお話を聞いて、吸収できるものがある、普通の人にはできない経験があると思った」と、決断に至った経緯について説明した。

大会は世界28カ国に同時放送とされているが、現在日本での生中継予定はないという。

ブアカーオは日本人初のK-1世界王者魔裟斗のライバルとして活躍し、04年、06年のK-1 MAXを優勝、10年にはシュートボクシングの世界トーナメントS-cupを制覇。今年9月3日には素手ボクシングイベント「ベアナックル・ファイティング・チャンピオンシップ(BKFC)」への参戦も決定するなど、40歳となった現在も現役のファイターとして活躍している。

三浦は、昨年の大みそかに総合格闘技イベントのRIZINでプロデビュー。元ホストのYUSHIと対戦し、1回TKOで初勝利を飾った。今年5月のRIZINトリガー大会へ出場予定も、自身のケガのためにスライド。先月31日に行われたRIZIN37大会(さいたまスーパーアリーナ)でプロ2戦目を予定していたが、30日の夜に新型コロナ陽性判定を受け、大会を欠場していた。