1日に心不全のため、79歳で死去した元プロレスラーのアントニオ猪木さんの弟子、藤原喜明(73)が、代名詞の頭突きを連発し、健在ぶりをアピールした。

第4試合の6人タッグマッチに登場。河野真幸、TAKAみちのくと組み、入江茂弘、長井満也、渡辺壮馬組と対戦した。序盤からビンタ合戦を演じるも、1歩も引かず。さらに、自らの頭部をコーナーに打ち付けてエンジンをかけると、相手に一本足頭突きや腹部への頭突きを幾度となく見舞うなどして会場を盛り上げた。試合は、味方の河野が渡辺からピンフォールを奪って勝利した。

しかし、試合後も表情を崩さず。バックステージも無言で通り過ぎるなど、師匠への思いは腹に納めていた。

藤原は創設年の1972年に新日本に入門。猪木さんのスパーリングパートナーに抜てきされ、海外遠征にも同行するなど、大きな信頼を勝ち得た。“関節技の鬼”の異名を持ち、70歳を超えてもリング上で活躍する数少ないレスラーとなっている。