総合格闘技とプロレスで伝説を作った両雄が、米国の地で思わぬ遭遇を果たした。

第5試合、鈴木みのる(54)-クラーク・コナーズ(29)戦。コナーズのセコンドについたのは、94、95年に鈴木と総合格闘技「パンクラス」で激闘を繰り広げたケン・シャムロック(58)だった。

試合はコナーズがシャムロック直伝のアンクルホールドをさく裂。苦戦を強いられた鈴木だったが「プロレス王」の貫禄を見せ、必殺のゴッチ式パイルドライバーで勝利を飾った。

試合後は、シャムロックが勢いよくリングイン。鈴木に詰め寄ると、鋭い眼光でにらみ付ける。一触即発の雰囲気が漂ったが、それはすぐに一転した。シャムロックがハグを交わすと、鈴木もにっこり。シャムロックは鈴木の腕を掲げ、過去にキング・オブ・パンクラス選手権試合で対戦した元ライバルの勝利を拍手でたたえた。

シャムロックは89年にプロレスデビュー。93年の船木誠勝戦でパンクラス初出場を果たすと、その後はUFCやPRIDEなどでも活躍。UFC殿堂入りするなど、総合格闘技の礎を築いた。