ボクシングの元世界3階級制覇王者亀田興毅ファウンダー（36）が手がける「3150FIGHT」の挑戦的興行「SURVIVAL」（27日、大阪・豊中市の176BOX）の前日計量が26日、大阪市内のKWORLD3ジムで行われた。
前半の「vol.2」でいきなりハプニングが起こった。メインは日本スーパーウエルター級最強挑戦者決定戦で同級1位中島玲（24＝石田）と同級2位越川孝紀（32＝一力）が予定されていた。しかし、越川が体調不良により計量をまさかの棄権。興行のピンチでなぜか“ヒロキング”こと福重浩輝（29＝KWORLD3）が暴れ回った。
会見に臨む興毅氏と中島に詰め寄り「俺にやらしてくださいよ」と直訴。その熱意を受け入れた興毅氏が急きょ、エキシビションのスパーリングを組み入れることになった。
4回戦の立場でケンカを売ったヒロキングは「サッカーのW杯で日本がドイツに勝ったように、格下の自分が格上の選手とやらせてもらえたら何かなると思って直談判した」。中島は「よくほえるやつは弱い。ケンカを売る相手が違う。エキシビションだけど倒しにいく。ボクシングのレベルの違いを見せつけたい」と目標を即座に切り替えた。
後半の「vol.3」は自ら試合を直訴した日本ヘビー級王者但馬ミツロ（28＝KWORLD3）の防衛戦でタイのナタポン・プランピマーイ（29）と対戦する。ミツロは「亀田ファウンダーに直談判し、今回、試合を決定してくれたことに非常に感謝している。（サッカー）W杯を見ていて日本がドイツにジャイアントキリングしたことは大きなパワーになっているし、誇らしい気持ちがある。自分もそのように戦っていく」と決意表明した。
興行はインターネットテレビ局ABEMAで中継されるが、同日午後7時からサッカーW杯の日本－コスタリカ戦と丸かぶりする。興毅氏は「同じスポーツであるサッカーW杯がすごい盛り上がりを見せている。ボクシングにもそれだけの力があると思っているので明日（27日）は同じABEMAでぜひ見てほしいと思っています」と森保ジャパンとの“共闘”を誓った。
