プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界同級王者井上尚弥(29=大橋)が13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者ポール・バトラー(34=英国)との4団体王座統一戦に臨む。

バトラー撃破で日本初、アジア初、バンタム級初の4団体王座統一に成功すれば、世界戦連勝記録は19連勝に伸びる。

世界戦の日本記録と言えば、元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高の同王座13回防衛が有名だ。昭和に打ち立てられた大記録は常にボクサーたちの目標となってきた一方、現在は1階級による王座防衛よりも、複数階級制覇や王者同士のビッグマッチをファンから求められている。

防衛回数とともに、世界戦連勝記録が王者の強さを示す「新基準」としてクローズアップされる。

世界戦連勝では、具志堅は王座奪取時を含めて14連勝、歴代2位の12回防衛をマークした元WBC世界バンタム級王者山中慎介が13連勝と続く。

現在18連勝中という井上の無敗記録は飛び抜けている。バトラー戦は「バンタム級最終章」と銘打たれている。

今夜、史上9人目の4団体統一を成功させれば、来年初戦は4団体統一王者としての防衛戦か、あるいはスーパーバンタム級に転向し、世界4階級制覇を目指すことになる。次戦は区切りの世界戦20連勝を狙う舞台となる。今後も井上の連勝記録が注目されることだろう。

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