昨年大みそかにWBA、WBO世界スーパーフライ級王座統一戦でドロー防衛となったWBO世界同級王者井岡一翔(33=志成)に、WBC世界同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(32=メキシコ)から対戦交渉があったことが分かった。

昨年12月31日、東京・大田区総合体育館でWBA世界同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)との王座統一戦に来場したエストラーダ陣営と試合前、対戦交渉していたと井岡陣営が認めた。

エストラーダ陣営からは試合開催地について問われ、井岡陣営が米国を第1候補に伝えた。さらに相手陣営からは「メキシコに来ないか?」との誘いもあったという。WBA王者フランコと引き分け、WBO王座の6度目防衛となってから一夜明けた1日、井岡は都内の所属ジムで会見。「世界の舞台で強さを証明したいと思ってきた。一刻も早く米国に戻りたい。エストラーダ選手とやるなら米国でマーケットの広いところで、やれるならやりたい」と希望を口にした。

米老舗ボクシング誌ザ・リング選定によるパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強ボクサー)ランキングで、エストラーダはスーパーフライ級でただ1人選出され、10位に入っている。同級最強と言われる対抗王者を意識し、井岡は「1番はエストラーダ選手を引きずり下ろすため、彼と闘うのがベストだと思う」とあらためて希望を口にしていた。

本来ならば、WBA、WBO王座を統一し、来場していたエストラーダをリングに上げたかったという。井岡は「試合前、リングからエストラーダ選手が見えて『来ているな』と。統一王者になったらリングに上げ、そういう流れになったらと思っていた。彼もそのつもりで来ただろうし。ボクシングファンも喜ぶだろうし」とライバルの眼前で統一王者になれなかったことを残念がっていた。

 

井岡一翔11度目大みそか世界戦はドロー防衛 白ビキニ5人のラウンドガール華やかに彩り/ライブ詳細