かつて新日本で一時代を築いた元IWGPヘビー級王者のケニー・オメガ(39)が、4年ぶりの新日本のリングで王座を奪取した。5度目の防衛戦となるIWGP・USヘビー級王者ウィル・オスプレイ(29)との34分38秒にわたる激闘を、得意技の『片翼の天使』で終わらせた。

“最強外国人決定戦”ともいわれた世界注目の一戦。開始早々、オメガが場外での机を使った攻撃でオスプレイの腰を切り裂いた。オスプレイもマットの外されたコーナー金具にオメガの顔面を蹴りつけるなど、

憎悪むき出しの流血戦になった。その後の大技の応酬も、お互いのフォールを返す展開が続いた。

オメガは19年1月に新日本を離脱して米プロレス団体AEWを旗揚げしたが、近年はオスプレイとSNSなどで舌戦を繰り広げていた。新日本では実現していなかった2人の対決は、昨年8月にAEWのリングで6人タッグマッチで対戦。オメガが先勝していた。そんな長い因縁が、試合をまれに見る激闘に変えた。

試合後の会見で、決着をつけたオメガは「男と男、アスリートとアスリート、パフォーマーとパフォーマー、プロレスラーとプロレスラーの闘い。オレが真のチャンピオンであり、世界中のプロレスの頂点に立った」と悦に浸ってしゃべり続けた。

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