那須川天心(24)以来となる日本人2人目のRISE世界王者に輝いた志朗(29=BeWELLキックボクシングジム)が27日、都内で行われたRISE ELDORADO(26日、東京・有明アリーナ)の一夜明け会見に出席し、試合翌日のパン屋“巡業”を無事に達成したことを明かした。この日の午前中に、自身で食べる用のパンを約20個購入したという。

ただ、簡単な道のりではなかった。「道を間違えたので、行きに1時間半以上かかって、往復2時間半かかりました。朝5時半くらいに起きました」。前夜にRISE世界バンタム級(55キロ以下)王座決定戦(3分5R無制限延長R)で、タイのディーゼルレック・ウォーワンチャイ(23=ペッティンディームエタイアカデミー)から5回KO勝利。疲労困憊(こんぱい)の中でも、パン愛は譲れなかった。

好きなパンについては、「ベーコンエピとか、パンオショコラ。クロワッサンみたいなのに、チョコが入っている系が好き。でも、クロワッサンってすごいカロリー高いんですよ。300~400キロカロリーあるので、試合前は食べられない」。解放された今、大量に購入したという。

大好きなパンの魅力について問うと「パンをプロデュースしている訳ではないのですが」と前置きしながら「なぜ好きかというか、食べたいものを我慢すれば、我慢するほど、得られるものは大きいと思いながら格闘技やっているので。という意味を込めて、パンを試合の2カ月間封じている。普通の人は、たくさん食べていいと思います」。世界王者は極限の状態で、リングに上がっている。