プロボクシング前4団体統一バンタム級王者で現WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(30=大橋)が第1弾となるメキシコ人パートナーとの実戦トレーニングを完了させた。7月25日に東京・有明アリーナでWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)への挑戦を控え、フルトンと同じ身長170センチでオーソドックス(右構え)のクリストファー・ロペス(25=メキシコ)と5月下旬からスパーリングを重ねてきたが、今週を持って終えた。フルトンに近い体格で、より攻撃的なロペスとのスパーリングで効果的な調整ができたという。

今月中旬からスパーリング第2弾として、3月にも井上のスパーリングパートナーを務めた米国のホープ、ジャフェスリー・ラミド、メキシコ人パートナーのブライアン・アコスタ、セサール・バカ・エスピノサという計3選手が再来日。統一王者フルトンと同じテクニシャンたちとの実戦練習に入る。井上は「来週からスパーリングを再開します」と話し、本格的なフルトン対策に入るようだ。