今秋10月に重岡兄弟のダブル世界統一戦が実現決定的となった。ボクシング興行「3150FIGHT」を手がける亀田興毅ファウンダー(36)が5日、関わった六島ジムの興行が行われた大阪市立住吉区民センターで取材に応じ、WBC世界ミニマム級タイトルマッチの興行権落札に成功したことを明かした。

正規王者パンヤ・プラダブシー(タイ)と暫定王者重岡優大(26=ワタナベ)の王座統一戦。入札はメキシコで4日(日本時間5日未明)に行われ、亀田プロモーションが21万3000ドル(約2982万円)、タイ陣営は17万ドル(約2380万円)で亀田側が勝利した。

この結果を受け、興毅氏は「史上初」の興行へ動き出した。8月11日に予定されていたIBF世界ミニマム級の王座統一戦、正規王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)と暫定王者重岡銀次朗(23=ワタナベ)の一戦も含め、10月7日を最有力に東京都内で重岡兄弟による「ダブル世界王座統一戦」を行う方向となった。試合会場を含めた詳細は8月11日の「3150FIGHT」で発表する。

最軽量のミニマム級では破格の入札額となったが、興毅氏は「ここは負けたらあかん。3150の勢いを見せつけなあかんから」と当初予定していた17万ドルから一気に額を引き上げて勝ちにいったという。「8・11にやりたかったカードが10月にずれた。(重岡)兄弟で(世界主要)4団体統一が目標。それを実現させてやりたい」。

8・11は重岡銀の負傷で予定していた世界戦が消滅した。ピンチをチャンスに。興毅氏は「悪い流れは自ら断ち切った。すごい興行にしますよ」と意気込んだ。【実藤健一】