遠藤有栖が待望の地元凱旋(がいせん)勝利を飾った。

昨年10月に続いて2度目の地元・会津若松大会に出場した遠藤は、メインで鈴芽、宮本もかと組みで、辰巳リカ&渡辺未詩&桐生真弥組と対戦。「アリス」コールが起こる中、桐生のスパインバスターを着地するや水車落としでぶん投げ、キャメルクラッチで一気に絞ってギブアップ勝ちを収めた。

「去年、成長する姿を見せると言ったので、ちょっとは見せられたんじゃないかな」と笑顔を見せた。

昨年はタッグマッチで坂崎ユカに敗れており、「強くなって帰ってきます!」と地元ファンに誓っていた。今回は並々ならぬ気合で臨んだようで、8月にコーナーを踏み外して失敗して以来、封印していた磐梯山もここで解禁し、見事に決めてみせた。

6月のインター王者・辰巳リカへの挑戦をかけた戦いでは、愛野ユキに敗れた。夏のシングルトーナメント「プリンセスカップ」では3度目の挑戦で初勝利も1勝に終わった。9月のプリンセスタッグ王座決定戦をかけた予選でも敗れ、ベルト挑戦までなかなか届かない。「凱旋(がいせん)の時はベルトを巻いて登場したい」と野望を明かした。

地元・会津若松を「パワースポットだし、私の宝物…宝庫です」と語った遠藤。「今日いない選手も含めて全員でまた来たい」と3度目開催にも期待を膨らませていた。