アマチュア8冠ボクサー荒竹一真(22=駒大4年)が大橋ジムからプロ転向すると27日、発表した。4月10日にプロテスト(B級=6回戦)を受験。合格すれば5月28日、横浜BUNTAIで開催されるWBO世界バンタム級王者武居由樹(28)の2度目防衛戦、IBF世界スーパーフェザー級3位力石政法(30=ともに大橋)の世界初挑戦が組まれるダブル世界戦興行でデビューする予定だ。
荒竹は27日、横浜市の大橋ジムで記者会見に臨んだ。鹿屋工高1年の頃から何度か大橋ジムに出げいこに足を運び、環境や雰囲気は知っていたという。「大橋ジムは日本でもトップのジム。自分の目標とする世界王者になるためには大橋ジムに入ることが必要。ジムの先輩である井上尚弥選手だったり、アマの先輩になる(21年世界選手権ウエルター金メダル)岡沢セオン選手も(アマ部門の)大橋ジム所属なので。2人の後を追って、いつか大橋ジムを背負えるような選手になりたい」と意気込みを示した。
プロではミニマム級を主戦場とする。荒竹は「近い目標としては3年以内に世界王者になりたいと思っている。世界王座を取るだけでは価値ある王者が多いと思うので複数階級制覇、統一王者だったりと、本当に価値のある世界王者になりたい」と抱負を口にした。
また地元愛も強く「鹿児島県出身初の男子世界王者を目指す。地元の方にも応援してもらっているので、鹿児島県、鹿屋市をみなさなんと盛り上げられるように頑張りたい」と強調した。
指導は小学5年から手ほどきを受ける元プロボクサーの父俊也トレーナー、そして井上のミット打ちを担当する太田光亮トレーナーが務める。所属ジムの大橋秀行会長(59)は「太田トレーナーは軽量級の指導に慣れている。井上のミットを持って井上から教えを受けてトレーナーとしても伸びている。すごく優秀になっているので良いのではないかと思った」と荒竹を任せた意図を明かした。
居住地の鹿屋市から週1回のペースで横浜に出向き、荒竹を指導する見通しの父俊也トレーナーは「プロデビュー前から注目してもらえるのはアマ時代から頑張ってきたから。今度はプロとして活躍して注目してもらえる選手になっていってもらいたい」と全面バックアップの姿勢。太田トレーナーも「アマ実績もあり、バランスの取れたボクサー。攻防一体で足も動かすことができる。軽量級らしいボクシングを展開していってもらえたらと思う」と育成に全力を注ぐ姿勢を示していた。【藤中栄二】
◆荒竹一真(あらたけ・かずま)2002年(平14)11月22日、鹿児島・鹿屋市生まれ。元プロボクサーの父俊也氏が運営するアマチュアジムで小学5年からボクシングを開始。並行して小学校時代はサッカーを経験。鹿屋・田崎中時代は陸上の駅伝で活躍して全国大会にも出場。鹿屋工高では高校5冠を達成。23年に国体、全日本選手権を制し、24年5月にはエロルダ杯(カザフスタン)で日本男子初優勝。アマ戦績は58勝(11RSC)7敗。身長160センチの左ボクサーファイター。通常体重は54キロ。

