「にしたんクリニック」などを運営するエクスコムグローバルの西村誠司社長が56歳の誕生日を迎えた20日、夏場所11日目を観戦した。この日は、幕内の全取組に「にしたんクリニック」の懸賞を5本ずつ、合計95本もかけ、力士たちを後押しした。
この斬新なアイデアはどのように生まれ、何を狙いとしているのか。藤島部屋を支援し、部屋の関取に化粧まわしを贈ってきた西村社長に聞いた。
-多くの懸賞旗を見てどう感じますか
「たくさん見てきたので、いつもの光景だと感じますが、最初に『にしたんクリニック』の懸賞旗が神聖なる土俵の周りに並んで出てきた時は、日本人として誇らしいなと思いました。読み上げる方は大変だと思いますが『たんたん にしたんクリニック』が連呼された時に、観客の皆さんが思わず笑ってくださったり、僕が升席で見ている時に必ず後ろの方が『にしたんクリニックだ』と言葉に出してくださったりするんで、そういった光景を目にするとほっこりするというか、誇らしい気持ちでいっぱいになりました」
-全取組に5本ずつ懸賞をかけられました。どういう発想でこのアイデアが生まれたのでしょうか
「どのCM、広告も、ベースには『誰もやったことがないことを初めてやってみたい』という思いがあります。すべての取組にフルで5本かけたことがあるのかと聞いたら、ないという回答でした。意外だなと思い、1本7万円ですので、すべて出しても約700万。テレビCMなどと比べるとすごく安いですし、何より力士の方がそれを励みにしてくれるといいなと思いましたので、相撲の歴史は長いですが、自分の誕生日に合わせて日本初ということをやれるということで考えました。
もう1つ、ほかの野球などのスポーツと比べると、国技を支える力士の皆さんの給料が安いなという思いがあります。僕が火付け役になって、ほかの企業に広がって、全取組に5本立てるような流れがつくれれば、幕内力士の給料が増えて励みになるかなと。僕はもっともっと関取の皆さんの待遇面が良くなってほしい。そのきっかけになればいいと思って始めました」
-懸賞を読み上げる文言は「たんたん にしたんクリニック」です。これはどのように考えましたか
「CMもそうなんですけど、リズムが大事なので『たんたん にしたんクリニック』を複数回繰り返すと考えると、これが一番僕の中で聞こえがいいかなと思いました。ゴロやリズムがよく、小さい子でも覚えられます。音の響きや言いやすさでこのようにさせていただきました」
-藤青雲関、藤凌駕関へエールをお願いします
「あの2人が切磋琢磨(せっさたくま)して藤島部屋をリードしています。兄弟子は弟弟子に負けたくない、藤凌駕関は一刻も早く兄弟子に追いつきたいと言っている。すごく部屋の雰囲気もいいですし、藤島親方は部屋のみならず相撲界全体を考えている。僕はいつも2人の関取に言っているんですが、ファンあっての大相撲なので、ファンが感動してくれるような取組を続けられるように頑張ってほしい。ケガだけはしないように引き続き頑張ってくださいと伝えたいです」

