WBC世界バンタム級2位の那須川天心(27=帝拳)が強敵レジェンドとの再起戦に勝利し、世界挑戦権をつかんだ。元2階級制覇王者で同級1位のフアンフランシスコ・エストラダ(35=メキシコ)との同級挑戦者決定戦に臨み、9回終了TKO勝利を飾った。フライ級、スーパーフライ級で王座を統一してきたプロ50戦目の世界的なビッグネームを撃破した。

昨年11月、井上拓真(大橋)とのWBC世界バンタム級王座決定戦で判定負けし、キックボクシング時代を通じてキャリア初の黒星を味わっただけに、「泣いてないよ」と言いながらも、その目には光るものがあった。リング上の一問一答は以下。

-会場の皆様、そして配信をご覧の皆様、白星をつかむ那須川天心が戻ってまいりました

「泣いてないよ。泣いてない、泣いてない。皆さん、ほんとにありがとうございました。じゃあ、いや、勝つってね。こんな。嬉しいっすね。いや、ほんとにエストラダ選手がいたからこそ、ここまでまた強くなれたので、もう1度みなさん、エストラダ選手に大きな拍手をお願いします。試合前からですね、ほんとに初めてちょっと怖くて自分が信じられない時が結構あって、ほんとに大変だったんですけど、みんなに支えられてまた復活できました。本当に皆さんありがとうございました。ありがとうございましたっていう言葉しか出てこないです。ほんとにここまでしっかりと勝つことができてよかったです。ありがとうございました」

-今日の再起戦の相手は、2階級で世界を制したエストラダ選手でした。試合振り返っていかがですか

「どの局面でもね。ほんとどの局面でも勝とうと思ってですね、ほんとこの試合の期間、自分で打ち合いに行く練習したりとか、苦手なこともたくさん取り組んできました。僕、一生懸命やったら、本気でやったら、半年足らずでこんだけ人間って変われるっていう姿をですね、皆さんに見せたかったんですけど、まあまあ完璧に見せることは出来てはないと思うんですけど、片りんは見せられたかなと思います。これでですね、リベンジの切符つかんだんで、ちゃんとつかんだんで、必ずですね、リベンジしてみんなに応援してよかったなんと思われる選手に絶対なりますので、皆さんこれからも応援よろしくお願いします」

-今お話にもありましたが、挑戦する権利を獲得しました。今日も成長した姿を見せましたが、次の試合どんな姿を見せてもらえるのか、ファンに向けて一言お願いします。

「ほんと格闘技、こういう試合もそうなんですけど、試合だけではなくですね、日々の生き方だったりとか、やっぱみんなね、それぞれ見えないとこで頑張ってると思うし、僕もめちゃくちゃね、応援もしてもらってるけど、やっぱ人前出てね、色んなことを言われたりとかあります。でもやっぱ自分は覚悟持ってやってますから。ほんとにね、頑張ってる人、頑張ってる人には分かってもらえる人にはわかってもらえると思うので、日々をですね、皆さん一生懸命生きて、これからも一緒に強くなっていきましょう。これからもね、ほんとは俺、ボクシング来てね。ほんとに良かったと思ってます。自分が足りないことがたくさん。毎日の気づきでありますし、本当に人としても強くなれてますので、これからも皆さん強くなっていきましょう。

僕は絶対裏切らないんで。今後とも応援よろします。

ありがとうございました」

◆世界バンタム級戦線 WBA正規王者堤聖也(角海老宝石)は昨年12月のノニト・ドネア(米国)戦で痛めた鼻骨が回復しておらず次戦未定。同休養王者アントニオ・バルガス(米国)はビッグマッチに向けて交渉中。WBC王者井上拓真(大橋)は5月2日、東京ドームで同級4位の元4階級制覇王者井岡一翔(志成)との初防衛戦が決定。WBO王者クリスチャン・メディナ(メキシコ)は今年2月に母国で初防衛に成功。IBF王者ホセ・サラス・レイジェス(メキシコ)は昨年12月に王座決定戦を制し、新王者となった。

◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年(平10)8月18日、千葉・松戸市生まれ。5歳で空手を始め、小5でジュニア世界大会優勝し、キックボクシングに転向。14年7月、15歳でプロデビュー。15年5月にプロ6戦目で史上最年少16歳でRISEバンタム級王座を獲得。16年からRIZINにも参戦。18年6月、初代RISE世界フェザー級王者に。22年6月、K-1の元3階級制覇王者・武尊を判定で撃破。23年4月に6回判定勝ちでボクシングデビュー。24年10月にWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座獲得。身長165センチの左ボクサーファイター。

【ボクシング】那須川天心、涙のTKO勝利!元2階級王者エストラダ下し世界再挑戦へ/ライブ詳細>>